WB工法の暖房器具は?

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少しでもお役に立てれば嬉しいです。 河野 拝

WB工法は換気扇OFFでも濃度勾配で透湿壁を透過して湿気と共に化学物質・臭気などの異物を自然に排出できますが、強制換気ではないのでそれなりの時間(25時間程度)が必要です。(下図参照)
従って暖房器具にもある程度制約があります。
エアコン温水ヒーター電気ヒーターパネルヒーターなどをお奨めします。最近は薪ストーブも人気です。
 下図は、同じ8畳間の間取り2棟(ビニールクロスと透湿クロス)の実験棟に1ppmのホルムアルデヒドを放置し室内の濃度変化を測定したものです。
室内に浮遊している化学物質や臭気は、単体で漂っているのではなく、湿気とくっついているので、湿気が抜けるときに同時に屋外に排出されることが下記のグラフからもご理解いただけると思います。(国土交通省もこの「透過」を認めています。
ビニールクロスを貼った高気密の部屋ではある程度(0.50ppm)までしか濃度が下がりませんが、透湿壁のWB工法の部屋では換気扇無しでも国の基準値0.08ppmを下回るところまで低下します。

とはいうものの、WB工法といえども急激な加湿や激しい空気汚染には対応しきれません。
そのため暖房器具も開放型の石油暖房機やガスヒーターなどはお勧めしておりません。
冬の室温は外気温+7℃〜+10℃、夏の室温は外気温−5℃〜−7℃程度の柔らかさですから、補助でヒーターやクーラーが欲しくなりますが、室内湿度が年間平均55%程度と安定しており、サラッとしていますので気持ちよく生活できます。
大手ハウスメーカーや国の住宅行政までもが無視せざるを得ない!,「室内の湿気・VOC・臭気を動力を使わないで屋外に排出する」構造の家造りこそが大切だと考えます。
石油は1リットル燃やすと1リットルの水蒸気が発生し、結露の原因となります。
さらに、燃焼ガス中の一酸化酸素・二酸化酸素・窒素酸化物・燃焼生成物によって室内の空気が酷く汚れ、自然な透過能力をオーバーします。
せっかくの爽やかな室内空気環境を燃焼ガスで汚すのはもったいないです。
暖房機による室内の空気汚染については東京都健康安全研究センターの資料等を参照願います。