WB工法には、理由がある!

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後期高齢者の「健康オタク」のブログですが、宜しければご笑覧ください!
少しでもお役に立てれば嬉しいです。 河野 拝

すべてを狂わせた冬向き合板・ビニール張り住宅
風土が家を造ります。日本の家は、高温多湿の気候をいかに乗り越えるかに重点をおいて発展してきたのです。長い軒先や縁側は、夏は森林のような木陰をつくり風雨から家を守り、冬は太陽が南下し日差しが奥まで差し込むためサンルームの役割を果たしてきました。そして北から南へ風を通しやすい構造も日本の風土がつくりだしたものです。
ところが、一つだけ欠点がありました
・・・・・冬の寒さ対策です。
もちろん寒さに対して無策だったわけではありませんが「家の作りやうは、夏をむねとすべし(家は夏向きに建てるべきだ)」(徒然草)にもあるように、暑さ対策が主体でした。
ところが、昭和50年代に日本の高温多湿という厳しさをを無視した構造のプレハブ住宅が、洋風なイメージでホームやハウスと呼び工場生産され、まもなくして風土が全く逆な低温低湿の国で生まれた住宅が輸入され外国文化に憧れを持つ日本人の心を揺さぶりました。
まだ在来工法が全盛だった時代に、ツーバイフォーの家に足を踏み入れた人はその暖かさに感動しました。日本中で「暖かい家がいい!」と、合板ビニール張りの落とし穴とも知らず学識者も国もこぞって促進を行い「省エネルギーは高気密」が合言葉になったのです。
でもこうした家は、夏になれば、室内は蒸し風呂のように高温になります。多湿な日本では、逃げ場をなくした壁の中で、逆結露が発生し、その結果カビが生え、構造体自体が腐ってしまうのです。
夏の蒸し暑さをしのぐには、エアコンに頼るしかありません。ひたすら気密性を高めてエアコンの効きをよくすることに、ハウスメカ―や学識者は何十年も費やしてきたのです。
ところが気密性が高まったことで、深刻な問題が発生しました。建材や家具からあふれ出た化学物質が室内に充満し、家中がまるでガス室のような状態になってしまったのです。
化学物質過敏症、シックハウス症候群、アトピー、喘息、めまい、イライラ、倦怠感・・・・健康被害が所構わず蔓延してしまったのです。建物の寿命も極端に縮まりました。(国土交通省の統計で26年!)
あまりの被害の深刻さに、国が打ち出した対策は、なんと!「24時間計画換気システム」を装備することでした。
プレハブ、ツーバイフォーなどの高気密住宅は、あくまでも冬向きの寒さ対策のための家であり、高温多湿の日本の風土には合いません。この根本的なボタンの掛け違いを元に戻さない限り、私たちはどこまでもエアコンや換気システムなど、電力を消費する機械に一年中、いや一生依存せざるを得ないのです。
 外には自然の風が流れています。樹木が湿度を調整してくれます。高温多湿に備えた在来工法の夏向きの呼吸をベースにすれば、今の家が抱えている問題のほとんどが解決するでしょう。エアコンにも換気システムにも依存する必要がありません。

 

家族の健康と財産を守るための家造り、この原点に立って振り返ってみると、大きく以下の8つの問題が浮かび上がってきます。
 @冬寒い・・・空気がうごくから(家の命は壁の中)
 A夏暑い・・・直射を抱えるから(夏の焼け込みは50〜70℃)
 B屋内の結露・・・人が住むから(4人家族で毎日6リットルの水分発散)
 Cカビ・ダニの繁殖・・・湿度70%を超えるから(ビニールクロスは湿気遮断材)
 D蒸れ・腐れ・・・空気が淀むから(通年通気が止められた床や壁の中)
 E化学物質・・・密閉された高い濃度(ビニールは物を保存する窒息材)
 F生活臭・・・ビニールで家を包むから(機械換気システムは悪臭悪玉循環装置)
 G地球環境・・・省エネルギー(24時間換気は浪費エネルギー)
私が46年間の大工・棟梁としての経験から行きついたダブルの呼吸「通気断熱WB工法」が、これらすべての問題を解決してくれる答えでした。

「日本には日本の家造り」寺島今朝成著より一部引用