【読書シリーズ】『世界で一番面白い!万葉集』

WB HOUSEのBlogへようこそ!”健康に拘る”営業の河野です。資料差し上げます!
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『世界一楽しい!万葉集』岡本利奈 新星出版社
岡本利奈:オンライン予備校「スタディサプリ」古文・漢文講師。大阪教育大・教養学科芸術専攻音楽コース(ピアノ科)卒業。卒業後は予備校教師となり、映像授業にも多数出演。その後、フランス・アルザス地方にレストラン研修生として留学などの経験を経て、現在、スタディサプリのほか、高校の予備校にも出演。

 

「万葉集」がこんなに面白かったとは・・!!
著者の岡本女史に感謝します!

 

「万葉集」は全20巻、4,516首の和歌からなり、天皇や宮廷歌人詠んだ和歌だけではなく、農民や防人・遣新羅使などの兵役を課せられた人たちとその家族の和歌もたくさん収録されており、約2,000首は作者不明の一般人の和歌。都にいる皇族や貴族たちの暮らしぶりだけではなく、当時の日本各地の一般庶民の気持ちや暮らしぶり、方言などまでもがわかる貴重な資料。
けっこう下品な歌もあって、全国各地で各々が好き放題、好き勝手に詠んだものが、そのまま残っているので、「万葉集」は、言わば「時代をこえたSNS」といえる。

《雑歌》公的な歌。宮廷の儀式や行幸、宴会など公的な場で詠まれた歌。相聞歌、、挽歌以外の歌の総称。
《相聞歌》男女の恋歌を中心にした私的な歌。歌の中で一番多い。
《挽歌》死を悼む歌や死者追慕の歌など、人の死にまつわる歌。

 

「万葉集」の巻頭を飾るのは、少女をナンパする歌だった!?
雄略天皇が菜を摘んでいる少女を見かけて、その少女に詠んだ歌

 

籠(こ)もよ み籠持ち ふくしもよ みぶくし持ち こも岡に 菜摘ます児 家告(いへの)らせ 名告(の)らさね そらみつ 大和の国は おしなべて 我こそ居(を)れ しきなべて 我こそいませ 我こそば 告(の)らめ 家をも名をも(雄略天皇)
(籠も 素敵な籠を持ち ふくしも 素敵なふくしを持ち この丘で 菜を摘む少女よ 身分を明かし 名前も明かされよ 大和の国は すべて 私が君臨している すみずみまで 私が治めている 私が 告げよう 身分も 名前も)

 

以下、私の気に入った歌

 

信濃なる 千曲の川の 小石(さざれし)も 君し踏みてば 玉と拾はむ (作者不明)

 

磯城島(しきしま)の 大和の国に 人二人 ありとし思はば 何か嘆かむ(作者不明)

 

生ける者(ひと) 遂にも死ぬる ものにあれば この世にある間は 楽しくをあらな(大伴旅人)

 

憶良らは 今は罷(まか)らむ 子泣くらむ それその母も 我(あ)を待つらむそ(山上憶良)

 

磯城島(しきしま)の 大和の国は 言霊の 助くる国ぞ ま幸(さき)くありこそ(柿本人麻呂の歌集)

 

父母が 頭(かしら)かき撫で 幸(さ)くあれて 言ひし言葉ぜ 忘れかねつる(丈部稲麻呂)

 

梅の花 散らくはいづく しかすがに この城(き)の山に 雪は降りつつ(大監伴氏百代)

 

元号「令和」の出典となったのは、この「梅花の歌三十二首」の序文「初春の令月にして、気淑(よく)風和(やわら)ぐ」の部分から。

 

春過ぎて 夏来るらし 白たへの 衣干したり 天(あめ)の香具山(持統天皇)
原文は・・・
春過而 夏来良之 白妙能 衣乾有 天之香具山
です。

 

よき人の よしとよく見て よしと言ひし 吉野よく見よ よき人よく見(天武天皇)

 

来むと言ふも 来ぬ時あるを 来じと言ふを 来むとは待たじ 来じとものを(大伴坂上郎女)

 

新しき 年の初めの 初春の 今日(けふ)降る雪の いやしけ吉事(よごと)(大伴家持)