WB工法の透湿壁とは?

広大なネット空間の中から、良くぞこの「小さなサイト」を見つけて下さいました!
あなたとの「出会いに感謝!」します!<m(_ _)m>
後期高齢者の「健康オタク」のブログですが、宜しければご笑覧ください!
少しでもお役に立てれば嬉しいです。 河野 拝


透湿壁」といっても、特殊なものではありません。
一般に販売されているプラスター(石膏)ボードに「透湿クロス」を貼ったり、「キララ(塗り自慢)」や「漆喰」などの自然素材を塗った簡単な構造です。
但し、透湿クロスと言われている物の中にも透湿度が正確でない製品もありますので、必ず透湿試験の数値を確認する必要があります。
※WB工法専用クロスは、全て下記の条件で透湿度試験を行っております。
「壁体内通気路に面し、内壁が構成される下地材、接着剤、仕上剤の透湿度は2000g/m2・24H以上とする。」
試験方法はJIS Z0208-1976防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)です。
WB工法ではこの条件をクリアーした透湿クロスを多数準備しており、ご紹介することができます。
 内装材としては、「すっぴんクロス」「いきいきクロス」(コットンソフィーナ)「越前和紙クロス」「オガファーザー」、・・など、各種取り揃えております。
さらに、塗り壁材としてキララCalkWallなどもお奨めしています。
くれぐれも「ビニールクロス」は使わないで下さい!!
ぜひ全国どこからでも弊社へ問い合わせください。皆様のお近くの販売店をご紹介させて頂きます。
透湿クロス採用の前提として、くれぐれも【透湿して壁体内に入った湿気を通気層から小屋裏経由で屋外に排出する構造が必要】なことをご理解ください。
さもないと、恐ろしい『壁体内結露』につながりますので・・・。

※なぜ湿気と化学物質や臭いは壁を透過できるのか?

国土交通省の外郭団体の学者先生たちでさえも”石膏ボードは化学物質の遮断材である・・!”と考えていたようですが、データーでお示しすると「・・知見がありませんでした・・」だそうです、「・・知らなかった・・」とはおっしゃらないのですね・・・。その程度の「学者」さんが、国の住宅行政を左右して、あなたの家造りを左右する規制に関与している現実に愕然とします・・!
右図の湿度の比較模型をご覧ください。一枚の石膏ボードを二部屋に区切り、片方はビニールクロスを、もう片方はとコットンクロスを貼って、湿ったタオルを掛けているだけの簡単な模型ですが、湿度がこれだけ違います。
 内壁の下地として使われるプラスター(石膏)ボードには、1/1,000mmという目に見えない小さな穴が無数にあります。(下図)
一方、水の分子は1/10,000,000mm(正確には0.38ナノメーター)です(下段図)。そのため室内の湿気は「約1万倍の大きさの穴」の中を、「濃度勾配」により濃い方(室内)から薄い方(壁体内=>小屋裏=>外気)へ、ゆっくりですが自然に通過することができます。


この事実を、国の住宅行政を司る「学者先生達」は「知見がありませんでした・・!!」とのことです!
さらに「物が動くには動力が必用・・・」とのこと!「濃度勾配」をご存じないの・・・?情けない!!!
 例えば浴室や脱衣場の湿気に関しても「入浴後は室内側の”ドアを開放して積極的に”室内側へ湿気を放出してください!」と伝えております。湿気が透湿壁経由で「透過」される際に、臭気、VOCなども一緒に透過され、翌朝には乾燥していますので・・・!詳しくはこちらでご確認下さい。
ちなみに、花粉症の原因であるスギやヒノキの花粉の大きさは30μ〜40μですので、このプラスターボードの穴は通過できません。壁体内の通気層(外気と同じ)から「室内へ侵入はできない!」し、逆に室内に持ち込まれた花粉は「透湿壁」経由で通気層に「排出」することも出来ません。
その際は「エアープロット」をお勧めします。

 

※水に溶けやすい化学物質と生活臭
ホルムアルデヒドなどの有害な化学物質や生活の中で発生する臭いは、水に良く溶ける性質があり、湿気と溶けあって部屋の中に浮遊しています。WB工法の特徴として室内の湿気が壁を透過するので、その際に化学物質と生活臭は湿気とともに室内⇒壁(プラスターボード)⇒壁内通気層⇒小屋裏⇒棟(ハットヘルス)⇒屋外へと排出することができます。

 

 少し話が横道に逸れますが・・、24時間換気装置の「全熱交換」タイプでも、「室内から室外へ廃棄する空気から、熱だけを交換すると”冬は乾燥”、”夏は湿めり気”の問題が指摘され、「熱と共に”湿気も一緒に交換します!”」との謳い文句ですが、湿気が移動するということは、それよりも分子構造上サイズの小さい、臭気、VOC、ウイルス等も湿気と共に移動する!のは明らかです。これをリターンバックと呼ぶようです・・よ!つまり、屋外に破棄する”汚れた”室内空気の”汚れ”が、屋外から摂り入れる「新鮮な空気」に混じって帰ってくるということです・・。
 要するに、水の分子が交換できるシステムで、より小さな臭気、VOC、ウイルスが一緒に移動するのは物理的に当たり前の「物理現象」では無いでしょうか?
全熱交換タイプの24時間換気装置が付いているので、我が家の室内空気は”綺麗です!”」には、少なからず疑問を感じますが、皆さんはいかがお考えですか・・?

 

 

 

 透湿壁の原理を利用したホルムアルデヒドの時間経過数値については、下図の試験データーでご確認ください。
また、ぜひ「内科医はなぜ通気断熱WB工法を選んだのか」・・も参照してみてください。お医者さんの意見ですので参考になります!

 

換気装置を使わなくても自然に化学物質や臭気が屋外に排出されます。

 

※ホルムアルデヒドの透過試験です

※アンモニアの透過試験です