◇和漆喰
和漆喰の歴史は、古墳内の壁面保護、お城の外壁、内壁や井戸の内壁の被覆、防水を目的としたもののようです。原料は、石灰、貝灰、すさ、布、海苔などでできているとか。昔ながらの泥壁のままだと、やはり台風の雨風が壁面に当たり、土が剥がれてしまいます。 そこで、土壁面を漆喰で固めて保護するようになったそうです。これが和漆喰の始まりと云われているそうです。和漆喰は内外壁に2〜3mm位塗ります。ラス、プラスターボードには直接塗れませんので、下地処理を済ませてから塗ります。和漆喰そのものは、あまり強度がありません。 ほとんど内外壁の化粧材として使用されているようです。
◇天然スイス漆喰
漆喰はヨーロッパ全域で3000年以上前から現在まで、ごく当たり前に使われる壁材ですが、アルプスの麓のスイス地方では特に、アルプスから豊富に産出する、高品質の石灰岩を原料にした漆喰を使うことが現在でも盛んです。
古代からスイス漆喰の強い殺菌性や、湿気を過ごしやすくコントロールする調湿性、そして空気を浄化する機能は暮らしをバランスよく健康に保つことが知られています。海に囲まれた日本と違い、スイス漆喰には海藻などを入れません。だから石灰と石灰が直接結合し不純物無しに、元の石灰岩のようにとても堅く丈夫になるのです。
スイス漆喰の主成分である「石灰」は、地球上に無限に存在するカルシュームが原料です。カルシュームは骨の成分で、全ての生命活動に必要な元素でもあります。このカルシュームは、人間の生命にとって「有害なものを固める」という習性を持っています。
(Calk Wallのカタログより)