ホルムアルデヒドは壁を透過する!

WB HOUSEのBlogへようこそ!”健康に拘る”営業の河野です。資料差し上げます!
こうしてあなたと出会えたのも何かのご縁です、ぜひ「WB工法」と、「エアープロット」いう言葉を覚えて帰ってください、いつか必ずあなたのお役に立ちます!長野の棟梁が考えた「換気扇を使わないで室内の湿気・VOC・臭気を排出」する工法と、白金担持触媒で「アレルギー源を無害化する」方法です。

「家の呼吸」(日本建築文化を守る会 編)より引用

 

ウッドビルドは2001年5月から、九州大学大学院生物資源環境学部の森田研究室と共同で、壁の透過・透湿のメカニズムや化学物質の低減効果に関する研究を進めました。
右図は小型チャンバー(室)で、室内部、壁体外部、室内温度を上昇させる熱源用電球、空気対流を起こすための小型エアーポンプ、時間毎の湿温度を測定するサーモレコーダーによって構成されています。
ホルムアルデヒドの吸着・透過を測る石膏ボードは、室内部と壁体外部との間に設置しており、石膏ボードを設置する部分以外の壁はステンレス板で被覆しています。
まず、室内濃度が0.44ppm(実測値)となるようにホルムアルデヒド試料を放散させ、壁体外部の空気をエアーポンプを用いて流速160ml/秒で循環させ、空気の流動を誘発します。
そして所定時間後に室内部・壁体外部のホルムアルデヒド濃度を測定しました。
その結果、室内のホルムアルデヒド濃度は、測定初期5時間以内で初濃度の2分の1以下程度まで低下し、48時間後には0.073ppmという値を示しました。(下図参照)

 

この時、放散量全体の54%にあたる0.253ppmが壁体外部へ透過しています。(下図参照)

 

この結果、九州大学はホルムアルデヒドが壁体外部へ透過する要因として次の3点をあげました。
@通気層で起こる;空気流動に伴う室内空気の移動
A高湿度の室内から低湿度の壁体外部への水分の移動
B室内部と壁体外部の温度差による空気の流動
なお、石膏ボードへのホルムアルデヒド吸着濃度の時間変化をみると、各時間において大きな変化が見られないことから、石膏ボード内部に一時的に吸着もしくは滞留しているが、ほとんどは通過していると考えられます。

 そもそもWB工法で必須となっている土壁や石膏ボードなどの透湿壁の原理は化学物質や水蒸気の分子は1000分の1ミリの単位ですが、石膏ボードや土壁には1000分の1ミリの穴(微小孔)があるので、透過が可能なのです。
 この原理は、信州大学の鈴木孝臣助教授が電子顕微鏡による石膏ボードの撮影と、水蒸気とホルムアルデヒドの分子および集合体について質量分析等によって解析したものです。(2004年)
 これらの試験結果により、ミクロの微細孔がその1万分の1以下の化学物質のすべてを濃度勾配の原理により壁を透過し、室内にはこもらないこと、つまり「壁の呼吸」が明確に立証されたと言えるでしょう。九州大学の試験ではエアーポンプによって空気の流動を促していますが、実際の通気断熱WB工法では外壁と石膏ボード(構造用パネル)によって構成される通気層の上昇気流が働いて壁体内が自然喚起され、室内の空気が流動しているのです。

 

実際に8畳間の高気密の部屋とWB工法の部屋を造り、1ppmのホルムアルデヒドを放置して減少傾向を測定したデーターがありますので参照願います。