WB工法の基本構造・仕様・部材・矩計り図

WB工法の「基本構造」及び「使用部材」の一覧は以下のようになります。
 内壁に「ビニールクロス」を使いません!「透湿クロス」や「塗り壁」で、湿気・臭気・VOCの「壁面透過」機能を確保し、換気扇には頼りません!
 国が推奨する・・?「高気密住宅」「換気装置”頼り”」「湿気を壁体内には入れない!」とは家造りの考え方!が全く異なります!
 積極的に壁体内に「室内の湿気」を入れます!「湿気」が自然に壁体内に入って、自然に大気に抜けて行く構造にしてあります・・!
 室内の「内壁」を”透湿壁”にすることで、積極的に壁体内に”湿気”が「自然に!」透過!して、通気層内を”自然に!”上昇して、小屋裏に集まった湿気が、棟換気から屋外に”排出!”できます!いわゆる大掛かりな「換気装置」は不要です!結果的に「建屋内の湿度」が60%程度で安定し、余分な「湿気」「臭気」「VOC」等も「湿気」と共に”自然と!”屋外に排出されます。
この原理は「国土交通大臣に認定」されています!
壁体内の空気は、太陽の輻射熱に暖められることにより、床下=>1階=>2階=>小屋裏へと順次、温度が高くなるに連れて、自然に上昇します。さらに、棟換気(ハットヘルス)から外気へ、上昇して来た「空気」を「動力を使わず」に自然に、放出する「構造・システム」が特徴です。
 その際、「形状記憶合金バネ」を利用して、外気温により自動的に「23℃で開!」「15℃で閉!」して、壁体内の通気をコントロールしますので、お施主様は、今日の「外気温を気にすることなく」、「何も操作する必用も無く」、「爽やかな室内空気環境」を堪能して頂けるのが、最大の特徴です!

 

実際の「部材の働き」・「空気の流れ」・「換気扇不要の理由」にいついてはこの動画を参照下さい。

 

通気断熱「WB工法」の定義

1.木造軸組建築を基本とする
木が持つ調湿能力を生かす構造体を構築します。(日本古来の木造住宅の良さを生かし、”寒い!”という欠点を克服しました)
2.壁体内に通気層を設け、二重の通気層構造とする
外壁と内壁の間に第一通気層を設け、内壁の中に第二通気層を設けます。第二通気層には気管支呼吸の役目をさせます。(湿気と共にVOC、臭気を上昇気流に載せて小屋裏から屋外へ排出します)
3.部屋の壁は透湿性とする
部屋の壁には透湿性の素材を用い皮膚呼吸の役目をさせます。ビニールクロスは使いません。(湿気は透湿クロスの穴の1/1万の大きさですのでゆっくり透過します!)
4.気候に応じた通気性を計る
「形状記憶式自動開閉装置」を用い夏は清涼層に、冬は保温層に制御し、通気層によって断熱効果を生み出します。(Tシャツとダウンの着替えと同じです)
5.家屋内の気流を制御する
部屋は「省エネ君ヨドマーズ」で、階段や吹き抜けは「サイクルフロー(空気対流扇)」で、天井付近と床付近の温度差を解消します。

これ以外は各工務店さんの自由です。独自のセールスポイントでアピールして頂くことができます。

施工のポイント
●断熱材・・・断熱材施工箇所は、基礎、床、壁、屋根とし、厚さ及び種類は通気断熱WB工法断熱材一覧表を参照のこと。
●透湿材・・・内壁に使用する材料は透湿性のある材料とする。クロスを使用する場合には、通気断熱WB工法指定の透湿性クロスを使用する。透湿性能試験により検証する場合には、透湿度2000g/m3・24H以上を要する。
●透湿壁・・・居室及び居室外の住空間で間仕切壁で仕切られた個々の壁面積の2/3以上が上記で指定した透湿材によって構成されていることを原則とする。
●構造用面材・・・構造用面材は、透湿性のあるものを使用する。(透湿抵抗3以下)合板は使用不可。
●開口部・・・サッシ仕様 アルミ+樹脂(断熱サッシ)
         ガラス仕様 遮熱複層ガラス(Low-Eガラス)または、
         複層ガラス+レースカーテン

下記の動画で、超簡単に「WB工法」の基本構造を説明してあります。
お施主様は、今日は「熱い!」とか「寒い!」とかを気になさる必要はありません。全て下段の部材で「形状記憶合金バネ」が外気温度により自動的開閉して壁体内の気流をコントロールします。
最も大切なことは、生活するだけで大量に発生する「室内の湿気」を、換気扇を使わずに!、如何にして屋外に排出するか?と言うことです。


ここで使われるWB工法の主要部材は下図の通りです。

 

下図※印の部材は形状記憶合金バネにより外気温に応じて自動で開閉します。