久しぶりに”納得のゆく理屈を述べている本”を読んだ!
我々人間の日々の生活は「血液(塩分濃度0.9%)の浸透作用によって行われている!」が理屈無しに理解できます。
血液から細胞への酸素、栄養素、ミネラルの補給や、逆に細胞から血液中への汚染物質の排出なども総て”浸透作用”によって行われているそうです。
従って、「きれいな水」と環境汚染されていない「塩+ミネラル」が必要だとの理論です。
著者は”医者”ではありませんが、その説得力には私は納得できました。
『なぜ《塩と水》だけであらゆる病気が癒え、若返るのか?』ユージェル・アイデミール著、
斎藤いづみ訳、ヒカルランド
ユージェル・アイデミール:1963年11月1日、トルコのアルダハンで生まれる。
1981〜1985年、トルコのイスタンブールマルマラ大学経済学部卒業、会計士としてのサラリーマン生活を辞め、ドイツに留学。
1995〜2000年、ドイツのシュツットガルト大学社会学、政治学部卒業。シュツットガルト大学勤務を経て執筆活動に入る。
2007年、本書の原書である「水と塩、生命の神秘」をトルコで出版しベストセラーとなる。
2013年、「がんで死ぬのではない。がんとは生き残る手段だ」を出版。
現在、ドイツ、ガイドルフ市在住。
健康オタクの私のツボにピッタリの理論、説明。
また一つ健康法(ヒマラヤ岩塩による”塩水”を日々2リットル飲用する)が増えるが、暫く続けて自分の体で確認してみる。
備忘録
【体内の水分量、細胞における物質交換、それを生み出す浸透圧、すべてが体内に摂取された天然塩によってコントロールされている。水と塩が一緒になることで体内の水分量を調整する。どちらか一方が欠けたり不足すると体内のバランスが崩れ、この調整機能が失われる。
体内のほとんどの物質交換は浸透圧によって可能となり、この浸透圧は塩によって生み出される。塩がないと細胞の物質交換は止まり、生命が失われる。
細胞が浮かんでいる細胞外液もまた、94%の水を含む塩水です。この細胞外液と細胞内にある細胞液との塩分濃度の違いから浸透圧が生まれます。知られているように、濃度の異なる二つの液体を混ぜると、互いの濃度が等しくなるまで物質交換が行われます。この現象は「拡散」と呼ばれます。拡散は細胞液と細胞外液の間で、細胞膜を隔てて行われる浸透で、細胞が外にある液体と最も自然な方法で物質交換を行うことを指します。
今日のがん治療において最も多く使われている治療法は化学療法です。化学療法ではがんを抱える人々に、定期的に化学物質が投与されます。これらの化学物質の役目は、体において細胞分裂の過程にある細胞を死滅させることです。体で最も増殖能力の高い、つまり最も多く細胞分裂を行う細胞は毛髪細胞と免疫細胞です、化学療法の薬は、がん細胞と組織細胞の区別をつけることができません。そのため化学療法を受けている人々においては脱毛が起こるのです。脱毛とともに最も影響を受けるのが免疫能力です。がん細胞とともに免疫細胞も殺されてしまい免疫能力は崩壊してしまうのです。そして多くの人はがんが原因ではなく、化学物質がもたらした破壊によって命を落としてしまいます。なぜなら化学療法でダメージを受けた体は、もはや弱いウイルスや細菌にさえ負けてしまう、体の免疫機能が完全に停止している状態にあるのです。
成人は1日約2〜3リットルの塩水を、起床後、食事30分前、食事中、就寝前に分けて飲むのが理想的です。300CC/コップ
その際の塩分濃度は0.1%(1リットルの水につき塩が1グラム)です。
まれに手足がむくんだりしますが、これは経過とともに自然に消えます。
消化とは、摂取された栄養がさまざまな酵素の助けを得ながら、大きな作りの炭水化物、タンパク質、脂質の分子が小さな分子へと変化することです。物質の多くは水溶性でないため分解するには水が必要です。水に溶けない物質は小腸から血液や小腸から血液やリンパに取り込まれません。水に溶けない物質は、何ひとつとして消化されないのです。
腸によって体に取り込まれるものは水溶性でなくてはならない。そして食べ物と一緒に摂取する水の量が多ければ多いほど、溶けることのできる食べ物の量も増える。つまりこれは、体内に取り込まれる栄養量(質ではありません!)は食べ物の量ではなく、水の量によって決まるという意味だ。】