WB工法の断熱材は?

「WB工法は、どんな断熱材を使っているの?」とかの質問も、時にはあります。
WB工法では、開発元の(株)ウッドビルドでいろいろ実験した結果、壁体内に第二通気層を造るために断熱材としてポリスチレン樹脂やフェノール樹脂系の板状断熱材(厚さは地域により指定)を標準として使用します。第二通気層を確保するためには、グラスウールやロックウールなどの綿状断熱材や、セルロースファイバーは使用できません。
また、吹き付け断熱は、屋根裏には使用できますが、壁には使用できません。「吹付工法」では”第二通気層の確保が難しい”ので認められていません。例え胴縁を打って通気層を確保できたとしても、床下や2階への通気路の確保と確認が困難です。(実際の施工現場を見ると納得できます・・・ネ)
2015年4月現在、「H27年度温熱等級4」の認定を頂いている、WB工法の断熱材区分と、断熱材の厚さ及び種類は下記をご覧ください。さらに等級5,6,7等にも対応可能です!詳しくはお問合せください。
断熱材は各工務店さんの従来のルートから購入して頂けます。

 

通気断熱WB工法断熱材一覧表


断熱材の種類

区分

熱伝導率 λ:W(m・k)

断熱材の種類

D-0

λ=0.034以下
(透湿率 12.1)

※吹付硬質ウレタンフォーム(アクアフォーム 100200(B))
D-1

λ=0.034以下
(透湿率16.6)

※吹付硬質ウレタンフォーム(アクアフォーム 100200(H)-1)
D-2

λ=0.034以下
(透湿率16.7)

※吹付硬質ウレタンフォーム(フォームライト SL-100)
E λ=0.028〜0.023

A種押出法ポリスチレンフォーム保温版3種a (スタイロフォーム)
A種押出法ポリスチレンフォーム保温版3種b

F λ=0.022以下

A種フェノールフォーム保温版1種1号
A種フェノールフォーム保温版1種2号
A種押出法ポリスチレンフォーム保温版(ミラフォームラムダ)

G-1 λ=0.020以下 A種フェノールフォーム保温版(ネオマフォーム)=WBボード
G-2 λ=0.020以下 A種フェノールフォーム保温版(ジュピー:床限定)
H-1 λ=0.019以下 A種フェノールフォーム保温版(フェノバボード)
H-2 λ=0.019以下 A種フェノールフォーム保温版(フェノバボード  J:床限定)

※吹付け硬質ウレタンファーム(アクアフォーム 100200(B))、(H-1、又はフォームライト SL-100)の
使用箇所は、屋根のみに限定とします。施工マニュアルに則り通気確保に留意して施工して下さい。
(内壁と断熱材の間に「通気層」を確保する必要が有りますが、吹付断熱ではその確保が無理です!ので、禁止しています。)

 

あなたは「家」に何をを期待されますか?私は「大切な家族を守る”綺麗な室内空気環境”」、それも機械換気に頼らない!だと考えています!
「家中どこでも同じ温度!」とか「涼しい!」「温かい!」を強調するTVーCMに乗せられないで下さい!実態を直視してください!
 生活するだけで大量に発生する「湿気」を、「換気扇に頼らずに、屋外に排出出来る」家の構造こそが大切だと、私は考えます。国の住宅に関する「技術要素」には(意識的に?)「湿気」は含まれていません!
この現実をあなたはどう思われますか・・?
私は、国が進める「高気密・高断熱こそ省エネルギーだ!」という施策では「換気装置頼り!」で室内の空気を入替えるしか方法は無く、従って「温かい!」「涼しい!」を強調することになり、大切な「湿気のコントロール!」は、今のところ(2023年現在)換気装置では出来ない!実態になっている!と考えています!!
あなたは、どう思われますか・・?

 

 断熱材を見積るための簡易ソフトをExcelで、手作りしてみました。宜しければ、ご紹介しますので河野までご連絡ください。