WB工法は結露はしないの?

WB工法は「”室内の湿気”換気扇を使わないで自然にコントロール出来る!ことが最大の特徴」ですので、普通に生活をされている限り「窓結露はしません!」。
 室内湿度の年間平均値が55%前後で大変安定しておりますので、私の居住経験(2005年6月〜)からも、「全く結露しません!」
 家人が一番喜んだのもこの点で、窓の結露はもちろん押入れもサラッとしていて結露やカビから解放されたことです。それまで20年間住んでいた社宅の「窓結露」は、今にして思えば「酷かった!!」・・が、当時はそれが「当たり前!」と思っていた・・。
 さすがに入浴中の浴室の窓は結露しますが、最後の入浴が終われば「浴室の室内側のドアを開けて放して、湿気を室内側に開放」していますが、翌朝には浴室内もほとんど乾燥しています。浴室内の湿気を測定したデーターがありますので、こちらで確認してみて下しさい!
一晩の内に、浴室の湿気も脱衣所や廊下の「透湿壁」から「小屋裏経由」でゆっくり出てゆきます。その時に、臭気、VOC等も「湿気と共に排出」されますので、室内の空気環境が綺麗に保たれます!
 逆に、空気の主成分である「酸素」や「窒素」は、壁体内(=外気)なので、透湿壁から「濃度勾配」で室内側へ移動しますので、室内の空気環境はとても爽やかです!
 室内外の温度・湿度の実績値は「温度・湿度の実績値」や、「お客様の声」などをご覧ください。
但し結露は物理現象ですから、WB工法といえども悪条件が重なれば発生してしまいます。
例えば、室内で開放型の石油ストーブを使うとか、加湿器など大量に蒸気を発生する機器を使用すると異常に室内湿度が高くなりますので、例え複層ガラス等であっても外気により冷やされた部分では結露をする可能性はあり得ます。
しかし、普通の生活(過加湿ではない)では、WB工法の家であれば換気扇OFFでも、室内のコーナー部、家具の裏や押入れの中でさえも透湿壁から湿気がゆっくりと屋外に排出されるので結露はしません。
 いちばん怖いのは普段の生活では気がつかない「壁体内部結露」ですね。気がつけば、壁の内側が湿気で蒸れて、「」や「断熱材」が「黒く黴て」「腐って」おり、最悪「家族の健康!」「家の強度!」にまで影響する可能性があります。
こちらに「WB工法の家、15年後の壁の中!」がありますので、確認して見て下さい。「WB工法」がいかに素晴らしいのかが良く分かります。

 

 マンション等の「コンクリート」建物は、当然躯体や壁が「透湿」しませんから、「湿気・臭気・化学物質等」を換気装置で屋外に排出するしか有りませんが、「四角室内」の”湿気”などを「完璧に!」排出出来ると思われますか?無理でしょう!その証拠に「マンション壁紙カビ」の画像で検索してみて下さい。
これが現実です。「カビ」=>「ダニ」=>「死骸」=>「粉末」=>「アレルゲン」=>「体調不良」の流れが直ぐに浮かびます!
 LIXILの「エコカラット」が、湿気を吸収・排出して「調節」します!・・とか、臭いを「吸着」します!・・とかの謳い文句でPRされていますが・・、実態はこちらのようです‥よ!
つまり、「屋外へ排出!」することが大切なのです。
 そのための「国の方針」は、木造住宅では「壁体内に湿気を入れない!」です。わざわざ「防湿シートを徹底的に貼りなさい!」とか、壁体内の気流の動きを止めるために「気流止め」を施工しなさいとかの講習会を全国的に実施されているようですが、現場作業で”完璧な密封施工”は無理だと思いませんか・・?
 一方、WB工法はまったく逆で、壁体内に積極的に湿気を入れて(透過させ)小屋裏から棟換気口(ハットヘルス)を経由して大気中に排出しますので、こういった防湿シートや気流止めは全く施工する必要がありません。逆に、施工してしまうと、WB工法の機能が阻害されますので、施工マニュアルに違反することになります!!
具体的には「WB工法の基本構造・仕様・部材」を参照願います。
逆に考えると、ビニールを貼ってしまえば「壁体内の木材が空気に曝されないので寿命が短くなるのではないか・・?」と余計な心配をしてしまいます。
 WB工法は室内の湿度を「透湿壁」と「壁体内の通気を形状記憶合金バネで夏・開、冬・閉と自動でコントロールすることにより」年間平均55%程度の湿度を保ち、爽やかな室内空気環境換気扇を使わずに維持できるのが特徴であり、家造りで一番大切なことだと考えています。

 

 

 

 壁体内の断熱材は独立気泡の板状断熱材を温熱等級4の仕様通りに使い、構造耐力面材にも透湿性のある物を指定しますので壁体内での結露もありません。

 余談ですが、先日親戚が新築(2013年完成)した家にお邪魔しました。2014年12月末の晴れた日でしたが、玄関の引き戸や廊下の掃き出し窓(ペアガラス)も内側にはべったり結露をしていました。冬なのに、窓を開けて結露を乾かしていました。やはり室内の湿気の処理を考慮しないと如何にペアガラスといえども結露してしまうのですね・・。
ぜひ「内科医はなぜ通気断熱WB工法を選んだのか」も参照してみてください。

 

 

※温度と湿度の関係性
室内の温度と湿度は密接に関係しています。例えば夏、室温が同じ場合でも、湿気が「多い」と「少ない」とでは体感温度に差が出ます。
冬場に結露が発生するのも、温度と湿度のバランスに原因があるのです。
そこで通気断熱WB工法は温度と湿度の関係に着目して、湿度を上手にコントロールすることで、住み心地の良い住空間を実現しています。
WB工法は「透湿壁」「第二通気層」により室内の湿度が年平均55%程度に安定しますので、ペアガラス以上の仕様であれば、ほとんど結露をしません。

 

参考に、下記の結露の原理をご覧ください。

 

※意外と知られていない結露のしくみ
空気は温度によって含むことができる水分の量がちがいます。
空気が暖かければたくさんの水分を含むことができますが、逆に冷たいと少しの水分しか含んでいられません。これは避けられない物理現象です。
冬の窓に結露が起きるのは、暖かい室内の空気が外気によって冷やされた窓に接することで温度が下がり、含んでいられなくなった水分が水滴となるからなのです。
では、具体例でご説明しましょう。下図をご覧ください。

具体例1
室温が24℃で湿度60%の時、窓ガラスの表面温度が約16℃を下回ると結露が始まります。

具体例2
逆に、室温が12℃で湿度が70%の部屋でも、加湿をせずに20℃まで温めると湿度は約42%にまで低下します。

このように結露は、温度と湿度により左右されるのです。